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金峰山(2599m) 長野県・山梨県/奥秩父地方西部
朝日岳(2579m)
国師ヶ岳(2591.8m)
北奥千丈岳(2601m) 山梨県/奥秩父地方西部

 奥秩父山地の中でも最も標高の高いグループを形成するこれらの山々はまた、奥秩父で最も奥深い山々と言うことができるかも知れません。
しかし人間が山に向かって押し進める林道開発のエネルギーもまた、(良い意味でも悪い意味でも)驚かされる程のものがあり、これらの山々も今ではマイカーを使っての日帰り登山の対象に出来るようになりました。
 日帰りのマイカー登山と言うと、いかにもお手軽なイメージがありますが、大弛峠(標高2360m)までマイカーで登る場合は、むしろそのドライブの部分の方がなかなかハードである事を心に留めておいた方が良いでしょう。
 林道は年を追って増えたり伸びたりしていますから、ロードマップやカーナビゲーションのソフトは新しめのものを用意して道に迷わないようにする他、事前に地元の町役場などに問い合わせて、通行可能かどうかを確認することも必要です。(これだけ林道の道のりが長く、標高差があると土砂崩れや倒木、積雪、改修工事等で通行不能な箇所が発生している確率も高くなります。)
 また、標高の高い部分は山梨県側も長野県側も未舗装で、急なカーブもたくさんありますから、道のりは長くともスピードは控えめにして注意深く走る必要があります。
 さらに、車高があまり高くない自動車の場合、自動車自身を傷めないように注意する必要もあります。
 また、乗り物酔いにあまり強くない同乗者がいる場合なども、対策を考えておいた方が良いでしょう。(私は単独行だったのでその点は気楽でした。)
 運転免許のない方はタクシーを利用する方法もあります。その時もガイドブックなどに記してあるタクシー会社に電話をして、どこまで行ってもらえるか、またその概算運賃なども問い合わせておくと良いでしょう。
 また、プランによっては大弛小屋から電話で帰りのタクシーを呼べるかどうか、大弛小屋に問い合わせておく必要もあるでしょう。
 バスの場合、小海線信濃川上駅からバスで川端下まで行くのが良いようです。(同乗者に金峰山荘行き希望者が10名以上いる場合、金峰山荘まで走ってくれるそうです。)

私が初めてこれらの山々に訪れたのは、1988年の10月23日でした。古い記録で申し訳ありませんが、ご紹介します。
 大弛峠の駐車場に自動車を置き、朝日岳方面へと向かいました。縦走路は所々少し視界が開けるところもありますが、ほぼ樹林の中の緩やかな上り下りで、やがて朝日峠に到着します。峠とは本来、稜線を横断する為の要所で、道が稜線をまたぐように伸びているのが普通ですが、朝日峠の場合そうした道は現在廃道になっていています。
 朝日峠を過ぎると次第に急な登りとなり朝日岳山頂に到着します。山頂は樹林に包まれていて展望はありませんが、山頂を過ぎて少し西に進むとガレ場に出て展望が開け、金峰山の雄大な姿を見ることが出来ます。
 ガレ場を過ぎて樹林の中をさらに下ると稜線伝いに金峰山への登りになりますが、途中、稜線を北に外れる地点に鉄山の立派な標識が建っています。鉄山の山頂への道もなく、これといって特徴のない樹林の中に、なせこんな標識があるのでしょうか?不思議です。
 さらに西に進むと再び稜線に戻って樹林帯が這い松帯に変わって視界が開けます。(つまり森林限界を超えたのです!)奥秩父ではガレ場や露岩、草原、伐採で展望が利く場所は多々ありますが、明らかに森林限界を超えてると言える場所は金峰山山頂付近以外にはないでしょう。高山の雰囲気漂う気持ちの良い稜線を歩いていくと、金峰山の山頂に到着します。
 金峰山山頂にはすでにたくさんの人がいましたが、広々としていて休む場所には困りませんでした。展望はとても良く、360度見渡すことが出来ます。どの山をどう撮ろうか、カメラを向けるのに悩むほどです。金峰山は深田久弥が日本百名山に指定していますが、文句なしに賛同といったところです。

 金峰山からは来た道を戻り、大弛峠で一休憩して昼食を取り、国師ヶ岳方面へと向かいました。
 大弛小屋の脇を通り、急な樹林帯をぐんぐん登っていくと、小さな峰を一つ越えて、北奥千丈岳との分岐点のある広場を通って一登りで国師ヶ岳山頂に到着します。国師ヶ岳の標高は金峰山とほとんど変わらないのですが、森林限界を超えていなく、北側から西側にかけての展望は樹林のため良くありませんでした。
 国師ヶ岳山頂からは来た道を戻り、先ほどの分岐点を南に入って北奥千丈岳山頂へと登りました。北奥千丈岳山頂こそは奥秩父山地の最高地点、唯一標高2600mの大台を超えているのですが、ここも森林限界を超えてはいません。しかしそこそこの展望が得られ、気持ちの良い山頂です。
 国師ヶ岳と北奥千丈岳は、場所も標高も山容も非常に良く似ているせいか、山頂の雰囲気も良く似ています。しかし、国師ヶ岳の山体が東西に細長いのに対し、北奥千丈岳は南北に細長いという、微妙な違いがあり、そこがまた面白く感じました。
 北奥仙丈岳からは大弛峠に戻りました。

大弛峠8:05発→朝日岳8:45着、8:55発→金峰山10:00着、10:45発→朝日岳11:35着、11:50発→大弛峠12:35着
大弛峠13:00発→国師ヶ岳13:45着、13:55発→北奥千丈岳14:02着、14:20発→大弛峠14:45着


大弛峠にて

大弛峠付近から眺めた朝日岳

朝日岳山頂にて

朝日岳山頂付近から眺めた金峰山(右)
と鉄山(左)

朝日岳山頂付近のガレ場からの展望
遠方左端に富士山、右端には南アルプス白根三山

金峰山山頂へと続く道

金峰山山頂より眺めた八ヶ岳連峰
手前右側の岩峰は瑞牆山

金峰山山頂にて

金峰山山頂より振り返り観る奥秩父連山

金峰山より遠望した木曽御嶽山

金峰山より遠望した乗鞍岳

朝日岳付近より遠望した白根三山

国師ヶ岳山頂からの北奥千丈岳

国師ヶ岳山頂にて

北奥千丈岳からの国師ヶ岳

北奥千丈岳山頂にて

北奥千丈岳山頂からの展望


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