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木賊山(2468.6m) 埼玉県・山梨県/奥秩父地方中央部
甲武信ヶ岳(2475m) 埼玉県・山梨県・長野県/奥秩父地方中央部
三宝山(2483.3m) 埼玉県・長野県/奥秩父地方中央部


木賊山・・・奥秩父山地の中央部、主脈縦走路上に隆起する山。山頂は樹林に覆われ展望もなく、平凡な稜線の一角といった感じですが、西側に少し下った斜面からは、三宝山を背後に従えた甲武信ヶ岳の素晴らしい姿を眺めることができます。(山頂に三角点あり)
登頂ルートは東西からの縦走路の他、広瀬・西沢渓谷入口から戸渡尾根を登っていくルートがあります。 このルートは始めのうちは森林鉄道跡地を利用して付けられた道をしばらく行き、やがてヌク沢を渡って戸渡尾根に取り付き、山頂へと登っていきますが(近丸新道)、 近年(1993年頃)、西沢山荘の手前からすぐに戸渡尾根に取り付き、そのまま尾根伝いに山頂まで登っていくルートが拓かれたそうです(徳ちゃん新道)。 私が木賊山に登ったときにはまだこのルートはできていませんでしたので、前者の森林鉄道跡地を経由するルートを登りましたが、 ガイドブックによれば、徳ちゃん新道は安心して歩けるルートのようです。
なお、木賊山には北面に巻き道がありますが、樹林帯の中の平凡な道です。 破風山方面から縦走してきた場合、この木賊山の登りはかなりハードなものになりますので、疲労しきっている場合などは重宝するかもしれません。ただ、戸渡尾根と甲武信小屋を結ぶ場合、巻き道は少し遠回りになるので、山頂を踏んでも時間的にも体力的にも大差はないでしょう。


甲武信ヶ岳・・・奥秩父山地の中央部に位置し、名前が示す通りに山梨、埼玉、長野の三県の境にそびえる山。日本百名山の一つに選ばれていますが、 遠くから眺めて唯一峰、強烈な個性を主張しているタイプの名山ではありません。遠望したときの山容はむしろ凡庸で、 見ようによっては、三宝山、木賊山にはさまれて肩身が狭そうにさえ見えます。 しかし見方を変えて、これら三峰を一体として見ると、周囲から裾野を引いて隆起する姿はなかなか立派です。 そしてその山頂は狭過ぎず広過ぎず、高度感のある頂からの展望は素晴らしく、名山の頂として十分なものがあります。(但し三角点はありません。)
奥秩父の中央部にあるだけに山深いのですが、最近ではマイカーかタクシーを使うことで日帰り登山も可能になっています。 一番楽に山頂に登れるルートは現在、信濃川上方面からマイカーかタクシーで千曲川をさかのぼる林道を走り、 林道終点から登るルートで、歩く時間は4時間程で登頂できるようです。(私は利用したことがありません。)
その他に直接甲武信ヶ岳へ登るルートは埼玉県側からもあるようですが(秩父湖方面〜入川〜柳小屋〜真ノ沢)、最新の地図を見る限り廃道のような扱いになっており、 歩けたとしてもかなり長い道のりなので、あまり一般的ではなさそうです。 それよりは広瀬から戸渡尾根を登り木賊山を経て登るルート、十文字峠から三宝山を経て登るルートの方がまだ良いと思います。 その他、西沢渓谷・東沢から登るルートは景観がとても美しいそうですが、沢登りの技術と装備が必要で、時間もかかると言われています。 鶏冠尾根を行くルートはさらに危険度が高いらしく(岩登りの技術と装備が必要)、実際に登った人の話を聞いたことがありませんし、 取り付きの道がどこにあるのかも私は知りません。ただ、下りの為の取り付きは縦走路から立ち入り禁止の標識が目についたので、わかってしまいました。
また、この山には山頂直下に甲武信小屋があるので(食事も寝具も調達できる営業小屋)、泊りがけの登山も手軽に楽しむことができます。

三宝山・・・奥秩父中央部、甲武信ヶ岳の北に緩やかに隆起している山。主脈から外れているせいか、訪れる人は少なめで静かな山ですが、標高は甲武信ヶ岳より高い山です。
山頂は樹林に覆われていて、展望は効きませんが、広くて明るく、落ち着いた独特な雰囲気を持っています。(三角点あり) 山頂から少し甲武信ヶ岳寄りに行った所に「三宝岩」という大きな露岩へ行く分岐があります。私は行ったことがないのですが、 この露岩に登ることができれば、広大な展望が得られるかもしれません。 国立公園内での指定地以外でのキャンプは原則として禁止されていますが、ビバーク(緊急露営)を言い訳に、 少人数でならこの山頂にテントを張って一夜を過ごすのも良いかも知れません。 登頂ルートは甲武信ヶ岳から縦走してくるルートの他、十文字峠から武信白岩山(2001年現在、登頂禁止らしいです)を越えてくるルートがあります。

私がこれらの山々に登ったのは、1988年の11月3日で、西沢渓谷入口の駐車場にマイカーを置き、三宝山までの往復という形を採りました。全行程は時間にして11時間半と、日帰り登山としてはかなりハードなものとなりました。

西沢渓谷村営駐車場6:40発→木賊山11:05着、11:15発→甲武信小屋11:25発→甲武信ヶ岳11:40着11:50発→三宝山12:20着、12:35発→甲武信ヶ岳13:05着、13:10発→甲武信小屋13:15着13:25発→駐車場16:15着


↑木賊山山頂直下から眺めた甲武信ヶ岳(左)と三宝山(右)

↑広瀬付近から見た早朝の木賊山

↑戸渡尾根からの木賊山

↑木賊山山頂にて。

↑甲武信ヶ岳山頂にて。

↑三宝山山頂

↑三宝山山頂にて。

                    ↑甲武信小屋

↑戸渡尾根から望む広瀬湖

↑登山道に埋もれる森林軌道跡(ヌク沢東側)


【 三宝山・甲武信ヶ岳追加記録 】

2002年5月6日、十文字峠方面から三宝山と甲武信ヶ岳に登りました。
(三宝山までの記録はこちら)
 三宝山の山頂は1988年秋の頃とほとんど変わっていませんでした。山頂で休憩をとった後(午前10時半頃)、甲武信ヶ岳へと向かいました。今回は時間的に十分なゆとりがあるので、三宝岩へも寄ってみようと思いましたが、雪で判り難くなっていたのか分岐点を見つけることが出来ずに甲武信ヶ岳への登りに入ってしまいました。(以前来た時は三宝岩への道標はあったように覚えていますが、今では朽ちてなくなっていたのかもしれません。ガイドブックによれば三宝岩からの展望は素晴らしいそうです。)
 到達した甲武信ヶ岳の山頂も雰囲気は昔のままですが、山頂を示す標識が新しくなっていました。新しい標識はケルンの上に建てられた大袈裟なもので、「日本百名山甲武信ヶ岳」と書かれています。(山梨百名山の標識もあります)山頂にはベンチもあり、座って休むことができます。
 下山は西に向かって下っていきました。(国師ヶ岳方面への縦走路)見晴らしの良いガレ場からすぐに樹林帯の中の下りとなり、下りきった鞍部から少し進んだ所から北側の斜面につけられた道を下っていきました。(千曲川源流遊歩道)
 この年は雪が少なく、三宝山までの尾根筋は標高2300m近くまで雪が消えていましたが、下山に使ったこの北側の谷筋の道は、標高2000mより下まで雪が残っていました。水源の標識を過ぎるとやがて水の音が聞こえてくるようになり、沢を渡り返すようになります。所々道筋がはっきりしなくなるところがありますが、樹に巻きつけられたテープやひも等を目印に下っていきます。
 どんどん下っていって水量が多くなると、、「ずいぶん下まで下りて来た、登山口はもうすぐだろう」と錯覚するかもしれませんが、水量が多くなってからもかなり歩くことになります。渡り返していた道は沢の西側に落ち着き、ひたすら沢伝いに下って行くのですが、一ヵ所だけ大きくZ字状に折り返す場所があるので、夕闇に追われて急いで下山するときなどは注意が必要です。
 常識的に考えて、下りは上りより楽なはずですが、疲れがたまってきた状態で歩くので長く辛く感じます。私の場合、時間的なゆとりは十分でしたので、何度か休憩しながらゆっくり下りました。

(毛木平4:35発→十文字峠6:15着・6:30発→三宝山10:02着・10:27発→甲武信ヶ岳11:03着11:35発→毛木平15:10着)


14年半ぶりに訪れた三宝山山頂
(鳥獣保護区の標識も色あせていないですね)

同じく甲武信ヶ岳山頂

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