| 有間山(1213.5m) | 埼玉県/奥武蔵地方 |
| 仁田山(1211m) | |
| 蕨山(1044m) |
有間山、仁田山は、共に武甲山、大持山から稜線伝いに南に位置する奥武蔵の秘峰。
かつてはどこから登り始めても縦走しなければならないような位置にあるうえ、どちらも遠くから眺めても一般受けするような、いわゆる「名峰」に見えない為、登る人は少なかったようです。
しかし最近は林道(自動車道)が発達し、山頂直下に近い所までマイカーでアクセスできるようになったため、状況はかなり変化しているようです。ただ、いろいろな地図で見る限り、有間山へと登って行く林道は見るからにカーブがきつく、いかにも道幅が狭そうで、舗装などとても期待できそうにない悪路のように感じられ、ちょっと普通の乗用車では近寄り難い感じがするかもしれません。(中には「一般車通行止」と書いてある地図さえあります。)しかし、ダメでもともととばかりに実際に行って見ると、一応舗装されており、積雪期でもない限り普通の乗用車でも全く問題なく通行できそうです。見通しの効かないカーブにはミラーが取り付けられていますし、幅員の狭さは否定できませんが、いざ対向車に出会ってみると、わりと容易にすれ違うことができました。ただ、所々にこぶし大の石がころがっていたり、舗装に穴があいていたりするので、やはり運転には注意が必要です。
また、この林道は飯能側から秩父側へと抜けることができる様ですが、私は飯能側から往復したので、秩父側の様子はよくわかりません。ただ、大持山を眺めるために少し秩父側へと下ってみたのですが、飯能側以上に良い舗装道路が続いているように思われましたし、複数の登って来るマイカーとすれ違いましたので、通行困難ではなさそうです。
なお、この林道は蕨山登山にも利用できますが、飯能側から車で入った場合、逆川乗越の林道分岐を見落とし易く、注意が必要です。(私が蕨山に訪れたのもこの日で、有間山・仁田山に登った帰りでした。)
仁田山(にたやま)へは、この林道が主稜線を横断する所からわずか10分ほどで登頂することができます。道は細めですが比較的しっかりしています。季節によっては藪が気になるかもしれませんが、はっきりした稜線上をたどるので、道を見失うことはまずないでしょう。
山頂は、喬木に覆われて薄暗く、木に小さな札が下げられているだけの大変地味なところで、展望は長沢背稜側が少し眺められるだけです。でも名峰ではなく秘峰なのですから、たまにはこんな山頂も良いかもしれません。
長沢背稜側へ縦走する場合は、この山頂で道は左に折れます。(地図では読み取りにくい屈曲なので念の為。)また、名栗川源流から直接仁田山に登頂するルートを山頂側から少し調べてみましたが、踏跡はかなりあやしいです。山頂を過ぎて長沢背稜側へ1〜2分行くと左手(南側)に植林帯が現れますが、その始まる所、左端からルートは上がってきているみたいですが、はっきりしていませんでした。
有間山(最高峰・タタラノ頭)へは、先ほどの仁田山入口、林道が主稜線を横断する所から登れますが、有間山入口は稜線上にはなく、林道を少し飯能側に行った斜面から登るようになっています。
ただ、こちら側から有間山に登る場合、ぜひとも注目していただきたいのが、その秀麗な姿!一般にダラダラと、つかみどころのないような山容で知られている有間山が驚くほど端正な姿で見えているではありませんか。これにははっきりいって驚きました。秘峰めぐりの醍醐味を味わった瞬間とも言えるでしょう。この秀麗な姿は仁田山側に少し入った高台から眺めると、いっそう美しく眺めることができます。
登山道の状態は仁田山側と同様で心配なく歩くことができます。ただ、最高峰タタラノ頭までは片道40分ほどかかります。途中、仁田山クラスの無名峰の山頂を通過しますが、これは本当に無名峰で見事に何もありません。ここを越えると左手に樹林越しに大持山が見えるようになってきます。(しかしこの樹林は途切れることはないので、この姿を写真に収めるなら、前述した林道を秩父側に行くと良いでしょう。)やがて道は右側(東側)が防火線(山火事の延焼を防ぐ目的で幅広く樹林を帯状に伐採した所)状になった明るい道となり、目前にタタラノ頭が見えてくるようになると、山頂まではわずかです。山頂の展望はあまり望めませんが、仁田山より明るく、樹林越しに山々が眺められるので、一休憩するのには良いでしょう。
蕨山(わらびやま)
来た道を戻って自動車に乗り、帰りの途に就こうかと思いましたが、まだ早かったので、蕨山にも立ち寄ってみることにしました。地図を見ると逆川乗越では車道が分岐して、うち1本が蕨山山頂付近まで伸びているように描かれていますが、実際には蕨山へと向かう道は未舗装で、路肩すらはっきりしない、車道とは呼べない感じの道でした。しかも入口にはゲートが設けてあり、自動車通行止めとなっていました。ですが、この逆川乗越から蕨山山頂までは歩いてわずか20〜30分ほどですので、歩くこと自体を楽しんで、疲れが少し出てきた頃には山頂に到着、といった感じです。
蕨山は双頭峰で、1044mの山頂と1033mの山頂があります。1044mの山頂は小さな道標があるものの、樹林に囲まれて展望のない、印象の薄い所です。
その山頂を通り過ぎて到着する1033mの山頂は北側が開けて明るく、ベンチや展望案内板などがある、休憩するのに気持ちの良い山頂です。ただ、展望が良いかと言うと、今一つと言わざるを得ません。周囲の樹林の背が少し高すぎる為、展望を少しさえぎっているのです。
(2000年11月26日調査)
![]() 有間山・タタラノ頭(1213.5m) |
![]() タタラノ頭への登り |
![]() タタラノ頭山頂 |
![]() 仁田山(1211m) |
![]() 蕨山山頂からの武川岳 |
![]() 蕨山山頂からの伊豆ヶ岳(左)・古御岳(左) |
![]() 蕨山から逆川乗越へと戻る道。ゆったりとしたムードの漂う、 自動車・バイクは似つかわしくない、静かに歩きたい感じの道です。 |
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追伸:この林道は現在、私達一般車の通行が可能となっていますが、一応「一般車通行止」が建前となっているのも事実です。林道は本来、私達のマイカーを走らせるような観光・生活目的ではなく、林業・治山工事を目的として造られているといいます。ですから管理者が一般車をの通行を制限する理由として「危険なので・・・」と言う理由をつけるようですが、もしかしたら、「仕事の邪魔だから・・・」というのが本音なのかもしれません。ですから、こうした工事その他の車両の迷惑にならないように十分に配慮して通行・駐車したいものです。そうしないとマナーの悪さに腹を立てた管理者が林道の入口に鍵付きのゲートを設置してしまい、本当に利用することができなくなってしまうことになりかねないでしょう。